スペイン広場からポポロ広場まで

スペイン広場からポポロ広場

スペイン広場から伸びる通りはローマのショッピングストリートが網のように交錯しています。ファッションではアルタ・モーダからプロント・モーダ(ファスト・ファッション)まで、そしてセレクトショップ、老舗のカフェから、インテリアや雑貨ショップまで気になるお店が並びます。

美しいボルゲーゼ公園のある、スペイン広場の背後にそびえるピンチョの丘もここで紹介します。

今では観光も、ショッピングもなんでもできるエリアですが、このエリアが発展したのは16世紀以降にヨーロッパからの巡礼者が増え始めた頃で、ローマの歴史から見ればそんなに昔のことではありません。

ヴァチカンにも古代ローマの中心にも行きやすいように、ヨーロッパからの玄関口であるフラミニオ門の前のポポロ広場から3本の通りがまっすぐに通されました。ポポロ広場からネプチューンがもつ三叉の銛にのように、バブイーノ通り、コルソ通り、リペッタ通りが出ていることから、この界隈はIl Tridente トリデンテ-三叉路と呼ばれています。

地図で見ると都市計画に基づいた通りであるのがわかります。

さらに18世紀に入るとイギリスの裕福な貴族の若い子息が修学旅行的に文化を学びに旅行するグランドツアーが流行。そのためにこの近辺には老舗のティーサロンや、老舗のホテルが残されています。この時、古代ローマ時代の美術品や遺跡がお土産として持ち帰られてしまったのも事実です。

もちろんショッピングだけではありません。

屋外美術館ともいわれるこのエリアは、バロック期、ロココ期の豪奢で華やかな建築、彫刻の宝庫でもあるのです。

  

このエリアの最寄りの駅

メトロA線

スパーニャ駅、フラミニオ駅

 

お散歩INDEX

 

 

 

 

コメントを残す