トリトンの噴水

バルベリーニ広場の中央に立つベルニーニの手がけた噴水です。ベルニーニの作品の中でもダイナミックな動きのある作品のひとつといえます。
同じ広場にある蜂の噴水-Fontane delle Apiとはまた印象が違います。

ギリシャ神話のポセイドン(ローマ神話ではネプチューン)の息子であるトリトンがほら貝を吹く、典型的な姿が表現されています。
トリトンが跪く二枚貝をイルカが支えています。

イルカはかわいらしいイメージがありますが、古代、ルネッサンス、バロックを通じて海獣の獣という文字のイメージが強いです。
確かに、実際のイルカはそのかわいらしさと反対の本能をもっているようです。

 

そのイルカの尾にはバルベリーニ家の紋章の入った盾と、教皇の冠と、そしてペテロの象徴である鍵が美しくからまっています。
バルベリーニ家出身の教皇ウルバヌス8世は、ベルニーニのパトロン中のパトロンです。

この噴水は1643年にベルニーニによって作られました。

背後にある、Hotel Bernini Bristolはローマの老舗ホテルのひとつです。

 

同じ広場にあるベルニーニの「蜂の噴水」はこちら。

 

 

 

トリトンの噴水
Fontana del Tritone

 Piazza Barberini

 メトロ A線 Barberini(バルベリーニ)駅

 


※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。

初投稿日: 2010年5月30日

 

トリトンの噴水