貴族の館(カジーノ・ノービレ)はトルローニア公園の中にある建物のひとつで、ローマの最後の王家のひとつ、トルローニア家の屋敷であり、現在はローマ市営の美術館になっています。
ファシズム政権の独裁者ムッソリーニはローマの最後の時期をここで過ごし、逮捕されたのもこの建物です。
建物自体は白亜のぺディメントを戴いた新古典主義の建築様式です。
1,2階は建物を見せながら所蔵品を展示しています。
王家のダンスホールや、王子のサロン、ムッソリーニ時代の寝室も展示として残されています。
フレスコ画で埋めつくされた部屋は見事で、とても美しいです。
1階のダンスホールとそれを囲むように配置された美しい小部屋の数々。2階は王子のためのサロンで、こちらも絵画に埋めつくされた美しい部屋の数々。
3階はローマ派の画家の常設展示となっています。
その一室には第二次世界大戦中に英米の進駐軍が描いた、落書きというにはしのびないテンペラ画が残されています。
地下には戦時中の防空壕があり、こちらは予約制で公開されています。ムッソリーニも身を隠した防空壕となっています。
公園内にはほかにも
公園内にはトルローニア家の王子のための家、王子の館が企画展のための美術館となっています。
その他、フクロウの館という不思議な雰囲気の折衷様式の建物もあり、こちらはローマリバティ、アーツアンドクラフトなどの工芸を中心とした美術館となっています。
また敷地内にはユダヤ人の悲劇を伝えるショア博物館の1建設が進められています。






貴族の館(カジーノ・ノービレ)ー トルローニア美術館
Il Casino Nobile
Via Nomentana,70 Roma

テルミニ駅から90番のバスでノメンターナのトルローニア下車。
トルローニア公園内には
王子たちの館、フクロウの館が美術館として作品と建物とを公開しています。
敷地内にショア博物館も建設中である。
※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
投稿日: 2010年6月16日
- オープン済み ↩︎