アダルベルト・リーベラによる、イタリア合理主義建築のひとつ、ファシズム政権下のもとつくられた会議場です。近くには現代のイタリアの建築家、マッシミリアーノ・フクサスのヌーヴォラー雲で知られる会議場が目下建設中1。
このエウル地区はムッソリーニ政権下、国際万国博覧会を開催のためにつくられた街で、リーベラの会議場をはじめ、イタリア合理主義建築の街となっています。
道路巾や建物のアプローチもスケールが大きく、歩いていて人間の尺にあわない感があるのは、権力を誇示したファシズム政権の表れともいえるでしょう。
このアダルベルト・リーベラの会議場に向かい合って、通称「四角いコロッセオ」の旧労働会館が建っています。
都市計画に基づきつつも人間のサイズを超えた独特のシュールな街。




今日のようにカーテンウォールが当たり前でなかった時代は、マリオンを型鋼で作っているように、建築家がデザインをできる要素が多くあった思われます。
ここは構造の要素が強そうなので、建築家というよりかはエンジニアの領域に入っているかもしれないませんが。
ポルティコの合間からみえる「四角いコロッセオ」こと旧労働会館。
- すでに完成している。 ↩︎
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初投稿日: 2010年6月2日



会議場 (アダルベルト・リーベラ設計)
Palazzo dei Congressi (di Adalberto Libera)
Quadrato della Concordia

メトロ B線 EUR FERMI(エウル フェルミ)駅
テルミニ駅より バス714番