砂糖菓子のデコレーションのようといわれるマッダレーナ教会はローマでは例の少ないロココ様式のファサードをもつ教会です。パンテオンのすぐそばの小さな広場に面しています。
ボッロミーニのサン・カルロ・クワットロ・フォンターネ教会を思わせる曲線は後期ゴシック様式の流れを汲んで、ロココへ移行するする時期の現れで、まだまだバロックの巨匠の影響は続いている時代の物です。
教会入り口の風除室も曲線で構成されており、調度として美しく、扉でさえもカーブを描いています。
ロココは建築の様式より、インテリアの様式としてのが馴染みが深いのも、この過剰ともいえる装飾からかもしれません。
入り口上部のパイプオルガンも見事です。
内部の装飾はバロック様式で、小さいながらもとても豪奢な空間となっています。
ローマでロココ様式を見るなら、スペイン階段、聖イニャツィオ広場、ドーリア・パンフィーリ宮殿が挙げられます。
スペイン階段以外は同じパンテオン界隈に位置しています。
スペイン階段もお散歩がてら、徒歩でたどり着くことができます。

マッダレーナ教会 マグダラの聖マリア教会
Chiesa di Santa Maria Maddalena
Piazza della Maddalena, Roma
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初投稿日: 2010年3月15日