ローマのロココ様式の代表的なもののひとつです。知らなければ通り過ぎてしまいそうな広場ですが、聖イニャツィオ教会の正面に面した劇場のような空間です。
イタリア語でイニャツィオですが、日本ではイグナチオと呼ばれる聖人です。
デザインはフィリッポ・ラグッツィーニによるもので、広場の平面的な形だけではなく、広場をとりまく聖イニャツィオ教会、ブルジョワの邸宅とそれを構成する窓やバルコニーにいたるディテールまでがこの広場を作り出しています。
ブルジョワの邸宅は現在はカラビニエリの詰め所になっています。



広場に面する建物にそって歩いてみると、建物に切り取られるローマの青空を楽しむことができます。
鳥瞰図がなくても、広場の設計図がどのようなものだったか、広場を半周すれば感じることができます。
この他にも、ローマのバブリーな建築様式として、ロココ様式では、ドーリア・パンフィーリ宮殿、マッダレーナ教会、そしてスペイン階段が挙げられます。
聖イニャツィオ広場
Piazza di Sant’ Ignazio
パンテオンの近くです。
広場の前には見事なだまし絵天井のあるイエズス会の聖イニャツィオ教会があります。
※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
初投稿日: 2010年5月30日