チェリオの丘とサン・ジョヴァンニ界隈

 

チェリオの丘とサン・ジョヴァンニ界隈

古代ローマの中心に近いこのエリアは、八百万の神からキリスト教へとローマが移っていったことを遺跡で伝えてくれるおもしろいエリアです。

初期キリスト教の歴史を伝えるこのエリアは、ヴァチカンより以前に教皇庁が置かれていたン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂があります。
教皇庁がヴァチカンに移ってからも、近代に入ってヴァチカンが一市国として独立が認められたラテラノ条約の歴史の重要な舞台として登場しています。

そしてローマのアイコン的な存在、コロッセオもこのチェリオの丘の麓にあります。

チェリオの丘には、禁じられていたキリスト教が古代ローマに広がり始めた形跡を遺す邸宅跡、集会所として始まった教会が点在しており、変遷期、転換期という様式というよりかは変化を伝える遺跡として興味深いものがあります。

また中世には、幾度と北方の民族に侵攻されていたローマが、防衛のために築いた幾重ものアーチが遺されています。

キリスト教信者にとっては、ローマ帝政時代の痛い迫害の痕跡が残っている場所でもあるといえるでしょう。

話はがらりと変わって、ASローマのフランチェスコ・トッティが生まれたのはこのサン・ジョヴァンニ界隈。

 ラテラノ大聖堂のあるサン・ジョヴァンニからは、旧アッピア街道方面にむかうバスもでているので、ちょっと足を延ばすときに起点となるエリアです。

 

 

このエリアの最寄りの駅

メトロA線 マンゾーニ駅、サン・ジョヴァンニ駅 

メトロB線 コロッセオ駅、チルコマッシモ駅

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チェリオの丘とサンジョヴァンニ界隈