サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会

教会が開いていたら幸運、というくらい閉まっていることの多い教会です。

とても小さな教会ですが、美しい正面の姿をもつ、存在感のある教会です。1504年にブラマンテによってキオストロ(回廊)が付け足されました。こちらの回廊は今日では企画展を行う美術館になっています。

中庭に面した素敵なカフェも併設しています。

1656年にはピエトロ・ダ・コルトーナがおそらくブラマンテのテンピエットを意識したであろう半円のポルティコを正面に付けました。

教会の中は、銀行家のアゴスティーノ・キジのために描いたラッファエッロによるフレスコ画があります。

また、バルダッサーレ・ペルッツィやアントニオ・ダ・サンガッロも手がけているところがあり、建築の教科書にでてくる豪華な顔ぶれです。

教会自体は教皇シクトゥス4世デッラ・ローヴェレが戦争が終わることを願ってマリア像を置いたことに由来します。
やがて戦争が治まったので、Pace パーチェ=平和と名づけられました。

 ブラマンテのキオストロ(回廊)はこちら。

  

サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会
Santa Maria della Pace

 

Vicolo del Arco della Pace, 5 Roma

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※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。

初投稿日: 2010年6月14日

サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会