ナヴォナ広場

広場と噴水とそこに囲む美しい教会とローマらしい壁の色のパラッツォがあればもう十分なくらい、ここはローマ。
界隈の入り組んだ小道から突然と開ける空間は気持ちがよいです。ローマを訪れたら、やはり足を運んでみたい広場のひとつのナヴォナ広場、何をするのでもなく、ベルニーニの傑作のひとつの噴水の水の音を背に、ゆったりとローマの空を感じていたいです。


地図で見ればその形状から、ここが古代ローマ時代は競技場であったことがわかります。
チルコ・マッシモのような形をしています。
広場の北側に面する建物の、広場と反対側の入り口には、かつての競技場の遺跡が残っています。

ローマの街はテヴェレ川の氾濫で、時代ごとに層が堆積しているので、遺跡は地下レベルに見られます。

中央の四大河の泉と呼ばれる噴水はベルニーニの作。
両端のムーア人の泉とネプチューンの噴水はローマに他にも美しい噴水をはじめ、教会のファサードを残したジャコモ・デッラ・ポルタの作。
旧ユダヤ人街にある亀の泉はこじんまりとしながらも、ローマで美しい噴水のひとつと定評があります。

 夜のナヴォナ広場散策もおすすめです。季節のよいときは、飲み物を片手にローマの夜風にあたるのは気持ちいいです。

クリスマスの季節には、プレゼピオというイエスの誕生の場面を人形で表すための人形や、馬小屋を造るジオラマを造る模型のようなものが売っていて、こちらも楽しいです。
1800年代のメリーゴーランドも素敵です。
残念なのはLED電球が普及してから、クリスマス市の屋台が放つ光が青白くなってしまったこと。ローマの夜を直訳すると黄色い光と表現していた時代とは異なる趣です。
また、以前よりプレゼピオの人形を売る店が少なくなってしまいました。

この辺りは歩いてパンテオンや、カンポ・ディ・フィオーリ界隈にも足を伸ばせるので、古代遺跡ではないローマらしさを満喫することができるエリアです。

※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
初投稿日: 2010年3月2日

ナヴォナ広場
Piazza Navona

近くにメトロは通っていないので(2010年現在)Largo di Torre Argentinaを起点にすると便利です。

ナヴォナ広場