月: 2012年4月

サンタ・マリア・イン・アラチェーリ教会::ファサードはシンプル

サンタ・マリア・イン・アラチェーリ教会

下から見上げると天に向かってそびえ立つように見える教会は、ラテン語の響きが残るサンタ・マリア・イン・アラコエリ、イタリア語でアラ・チェーリ教会。古代ローマ人にとって重要であったユピテルの神殿がかつてあった場所に建つ教会。その名前も「天空の祭壇」の意味を持つ。確かに下から見上げると、空に向かって突き上げているかのように見える。
ゴシック建築では天に近づかんと、装飾において尖塔を空に向かって突き上げてみた物の、
急峻な階段の上に建たせるとこの効果にはかなわない。

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サンタ・マリア・イン・アラチェーリ教会::ファサードはシンプル

アラチェーリの階段

見上げると上るかどうか考えてしまいそうな階段、サンタ・マリア・アラチェリ教会に続くその階段は坂の下から上れば124段、坂を上れば2段省略できて122段。どちらにしろ、手すりも踊り場も1つしかないこの階段は上に建つ教会から、アラチェリの階段と呼ばれている。
場所柄とその急峻な段から演説の舞台としても使われたとか。
その中でも一番有名なのは、中世に古代ローマの思想を取り戻そうとしたコーラ・ディ・リエンツォの演説。はじめは人々も興味深く耳を傾けていたものの、最後には狂人扱いされてしまった人。

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