アッピア街道散歩~カーポ・ディ・ボーヴェからカザル・ロトンドまで

公共交通機関で行くアッピア旧街道散歩の続きです。チェチーリア・メテッラの廟まで来たのでその先に進みます。ローマからさらに南下します。といってもメトロA線のまだ範囲内です。ローマの街を囲む環状線GRAもまだ出ていません。

【アッピア街道散歩】アッピア街道の始まりからチェチーリア・メテッラの廟まではこちら
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早い午前中に出発すれば、カザル・ロトンドまで寄り道しながらでも明るいうちに到達は可能かとは思います。前回の終点チェチーリア・メテッラの廟から今回の出発点カーポ・ディ・ボーヴェまで歩いて10分程度です。

今回はさらに古代の街道らしい、街道の女王アッピア街道の雰囲気がでてきます。敷石が大きくなって周辺の建物がなくなってきた、ともいえます。ピラネージが描いたような遺跡がぽつぽつと登場します。

今回はメトロA線のコッリアルバーニ/Colli Albani駅からバスに乗った記憶があるのですが、何分時間が経っているのでバスの路線がなくなっているようです。アッピア旧街道まで行ったバスがあったと記憶していますが、今は並行して走るアッピア・ピニャテッリ通りで曲がって、アッピア旧街道のサン・セバスティアーノ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂で折り返す循環バスがメトロA線とアッピア街道をつないでいます。

メトロA線アルコ・ディ・トラヴェルティーノ駅からATACのバス660番を使います。APPIA PIGNATELLI/ALMONEで下車して、バスが曲がる直前の道を真っ直ぐ行くとアッピア街道に出ます。10分程度でしょうか。
アッピア旧街道にぶつかるといきなりカフェがあるので、お散歩開始前にカフェタイム。
おそらく、このカフェは「ハウス・オブ・グッチ」でレディ・ガガ扮するパトリツィアがとある依頼をした場所のロケ地と思っております。いかがでしょう。

アッピア旧街道を行くと、すぐにカーポ・ディ・ボーヴェに到着します。

ここを過ぎると左右に広大な風景が広がり、旧街道の雰囲気が始まります。ここからは休憩ができるところがありません。ひたすら歩くのみです。
ピラネージが描いたカプリースの一部にありそうな遺跡が道の両脇に出てきます。道はサンピエトリーニの間に古い敷石がコラージュのように敷かれている感じです。

街道両サイドのヴィッラが減ってくると遠くにティヴォリの背後の山々やカステッリ・ロマーニが見えてきます。その手前に白い人工物が見えてきます。2009年の水泳大会でオープン予定だったスポーツ施設の未完の建築です。現在では概ね完成ですが使用までは漕ぎ着けていません。風をはらんだ帆の姿でVelaと呼ばれるサンチアゴ・カラトラヴァの作品です。

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引き返しポイント1

エロデ・アッティコ通り/Via Erode Atticoとトール・カルボーネ通り/ViaTor Carboneにぶつかります。引き返したいときは、この通りにバス停があり765番で、メトロA線のアルコ・ディ・トラベルティーノ/Arco di Travertino駅に行くことができます。また、この先を進んでも、ここに戻ってバスに乗るのがよいのではないでしょうか。反対方面に乗ればメトロB線のラウレンティーナ/Laurentina駅につきます。先にもバスにたどり着くことはできますが、バス停までの道が歩きにくいと思います。
またこの交差点にはナゾーニがあるので水分補給ができます。

この先をさらに進んでいくと丸い廟に家を頂いたカザル・ロトンドに到着します。この辺りでまた道にぶつかります。
ここから歩くと競馬場につき、その辺りからバスに乗ることができます。見通しの悪い道を歩くので、先ほどの交差点まで引き返した方よいのかと思います。
また、カザーレ・ロトンド通り/Via del Casale Rotondoとトッリコーラ通り/Via di Torricola を横切ってその先もアッピア旧街道です。道は細くなっていき、次に出会う道はなく、隣はすでにチャンピーノ空港で、この辺りで道は一端途絶えます。

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カザル・ロトンド到着です。


実際に歩いたときは、見通しが悪いからとおすすめしなかったカザーレ・ロトンド通り沿いを歩き、カンパネッレ通りに入り、バスも乗らず、右に広がる古代ローマ時代のヴィッラの以降を眺めながらトゥスコラーナ通りにでてメトロA線のチネチッタ駅まで歩きました。
かかった時間は覚えていませんが、ウォーキングという名の下に時計を気にせず歩きました。

どのバスも30分に一本くらいと考えてください。

【番外風景】カンパネッレ通り沿いに見えるセプティミウス・バッススの遺跡

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