ローマの二人の守護聖人、ペテロとパウロの教会。
それぞれ、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂と、南のサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂に奉られているが、ここでは一緒に。階段を上りきるとペテロとパオロの彫刻が出迎えてくれる。
ドメニコ・ポンツィとフランチェスコ・ナニによるもの。
向かって右が剣を持つパオロ、左が鍵を持つペテロ。
この辺りのローマ万国博覧会に向けたムッソリーニの都市計画の建築のひとつ。
1942年に予定されたこのローマ万国博覧会は第二次世界大戦の戦況の悪化により開催されなかった。
教会はアルナルド・フォスキーニによって設計され、1939年に完成。
教会の平面はラテン正十字の形をとり、シンプルな空間となっている。
中にはローマリバティの工芸家、ドゥイリオ・カンベロッティによるブロンズに
ペテロとパオロの物語がほどこされたブロンズの鋳物の説教台がある。
外はローマらしくトラバーティンで覆われている。
実際に教会としての役割を果たすようになったのは1950年代に入ってからのこと。
■聖ペテロとパオロの教会
Santi Pietro e Paolo in Roma
Piazzale Santi Pietro e Paolo
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