ナヴォナ広場に程近い、カンポ・マルツィオ地区のアルテンプス宮の国立博物館。
1568年にドイツ系家系出身のアルテンプス枢機卿がパラッツォを購入し、今日までアルテンプス宮と呼ばれている。
アルテンプス枢機卿の手に渡る前は、スペイン大使の邸宅であったり、
時代を経て1982年に文化遺産省の手渡り、修復され、1997年に国立博物館としてオープン。
■建物の概要
古代ローマ時代のドムスの上に中世、ルネッサンス時代と建物が重ねられてゆき、
今日の主な建物を形作っているのはルネッサンス、建物の角には中世の塔が残されている。
2本の角が生えた、牧羊神パーンのよう。
内部は、1階では地下に眠る古代ローマ時代のドムスを床下に見ることができる。
木造が残る天井、フレスコ画の描かれた天井、所々に残された彩色された中世時代の壁、
中庭に面した半開放されたフレスコに埋め尽くされたロッジアなど、
コレクションだけではなく建物を楽しめる。
■コレクション
アルテンプス・コレクション
ボンコンパーニ・ルドヴィージコレクション
マッテイコレクション
デル・ドラゴコレクション
エジプト美術の蒐集
各部屋にほどよく配された彫刻は、あらゆる角度から楽しむことができる。
カピトリーニ美術館の「瀕死のガラタ人」と対をなす「自害するガラタ人」は
見事。
わかりやすいテーマの彫刻が並べられている感がある。
美しいパラッツォにインテリアのように置かれた彫刻が、
軽い気持ちで、休日にもふらり訪れたくなる博物館。
彫刻鑑賞のあとは、ナヴォナ広場界隈でひとやすみ。
アルテンプス宮::博物館入り口・中世の名残の塔
こちらのアンティノウス像は、国立博物館マッシモ宮のそれよりも甘美。
■ギャラリー(クリックすると写真拡大)
■ローマ国立博物館-アルテンプス宮
Piazza S. Apollinare, 46
ナヴォナ広場の近く。
開館時間
火曜-日曜日 9:00 – 19:45
チケット売り場は閉館の1時間前に閉まります。
月曜日、1/1、12 /25 休館
入館料 7ユーロ
3日間有効で、マッシモ宮、バルボのクリプタ、ディオクレティアヌスの浴場とあわせて1回ずつ入場できます。
Info
+39.06.39967700 (月曜-土曜日 9:00-13:30 、14:30-17:00);
前売り券 www.pierreci.it
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