アッピア街道散歩~サン・セバスティアーノ門からチェチリア・メテッラの廟まで

公共交通機関を使って行くアッピア旧街道散歩をご案内します。サン・セバスティアーノ門から続くアッピア旧街道のちょっと車が手ごわいお散歩案内。今回はアッピア街道の始まりのサン・セバスティアーノ門からチェチーリア・メテッラの廟までを歩きます。

Ad

カラカッラ浴場まで来ていればサン・セバスティアーノ門はそこから遠くはないですが、別の所から出発するには、まずは、メトロA線サン・ジョヴァンニ駅のサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂の前からでている218番のバスに乗車します。ちょっと見慣れない水色のバス1。普通乗車券で乗ることができます。

これに乗りサン・セバスティアーノ門で下車。
アウレリアヌスの壁が見えて来て、左折したらそこが停留所で、そこはもう、アッピア街道の入口です。

Ad

サン・セバスティアーノ門

壁博物館に入館すると、サン・セバスティアーノ門の上に上ることができます。
シルクロードはここにつながったことを思うと、この上に立ってはるか彼方のアジアに思いを馳せてみたり。

最初のマイルストーン

ローマの中心近くのアッピア街道敷設時の起点、ポルタ・カペーナから一マイル。
この辺りは道幅が狭い割にはスピードを出して車が通るので注意が必要です。

しばらく行くと鉄道の下をくぐります。この鉄道は、フィウミチーノ空港からトラステヴェレ、オスティエンセ駅を通るFR1線。
ここはちょうど、オスティエンセ駅とトゥスコラーナ駅の間になります。

ここを過ぎると道が二又に分かれ、左がアッピア旧街道。この分岐点にドミネ・クォ・ヴァディス教会があります。
ここまではメトロA線のサン・ジョヴァンニ駅にあるサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂の前のバス停から218番のバスで行くことができます。
アッピア旧街道といってもこの辺りは道路面もローマの街中のサンピエトリーニと変わりありません。

Ad

街道沿いの家には、レンガの壁に遺跡を混ぜ込んだリサイクル建築物ともいえそうな家や壁が建っています。
これらの壁は第二次大戦後にこの辺りの土地が切り与えられたときにつくられたものだそうです。

サン・カリストのカタコンベとマクセンシウスの競技場

二又に分かれたところから1キロほど行くとサン・カリストのカタコンベに到着。ここが最大級のカタコンベですが、他にも様々な規模のカタコンベが点在しています。

ここまでローマを背にして左側にはカッファレッラ公園という広大な公園が広がっており、地元の人々の憩いの場となっています。
この辺りはカッファレッラ公園に含まれており、さらには古代アッピア街道州立公園の一部なのです。

まだまだ、道路自体は古代の雰囲気のアッピア街道にはなっていないませんが、体力的にここでギブアップもしくはタイムアップの場合は660番のバスがでているので、メトロA線のコッリ・アルバーニ駅まで戻りましょう。

進むと左側にはマクセンシウスの競技場が目に入ってきます。

マクセンシウスの競技場

さらに進むと10分もしないうちに大きな遺跡が目に入ってきます。これがカエケリア・メテッラの廟です。道をはさんだ向かいにはローマには珍しいゴシック様式の教会の壁だけが残っています。壁や窓の形、飛び梁だけでもゴシック様式というのがわかります。この教会は聖ニコラ教会です。

この先に進むならばここで休憩を入れることをおすすめします。
参考までに水曜日はチェチリア・メテッラの廟は閉まっているので、訪れたい方は要注意です。

カエケリア・メテッラの廟を越えてもう少し進むと、その少し先の石畳の大きさが大きくなってきて古の街道をしのばせてくれます。

アッピア旧街道

すべての道はローマへ続く
Tutte le strade portano a Roma

上の写真はローマを背にしているのであしからず。

個人で公共交通機関でまわる場合、ここで区切りをつけておくと、メトロA線につながるバスもでているので、区切りのスポットとしておくとよいと思います。次にバスに出会うのはかなり先になります。

※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。

初投稿日: 2010年6月16日

  1. 2007年当時なので2025年は別車種、別カラーの場合もあります。 ↩︎
さらに南下したお散歩、アッピア街道散歩~カーポ・ディ・ボーヴェからカザル・ロトンドまでこちら
Ad
サン・セバスティアーノ門からチェチリア・メテッラの廟まで アッピア街道散歩