四角いコロッセオ、旧労働会館

通称、四角いコロッセオと呼ばれるエウル地区にある旧労働会館の建物です。
クリストーフォロ・コロンボ通りを軸にした対称の位置にはアダルベルト・リーベラの会議場があります。

都市計画の上で二つの建物は向かい合った形で建っています。
コマーシャルや映画でも使われたこの四角いコロッセオですが、設計はラ・パドゥラ・グエッリーニでローマのイタリア合理主義建築を代表する作品の一つです。

 白亜の建物にローマの抜けるような青い空が組み合わさると、ますますイタリア合理主義建築群の並ぶエウルは、シュールな空間になります。

尺も人間の感覚を超えています。
柱群の威圧感と階段の尺は実際に人間の尺にあっていません。

フィウミチーノ空港からローマ市街へ向かうときに車窓から見えるので、ローマで見た初めての有名どころの建築はこれであった覚えがあります。

ナイキのコマーシャルで、世界中のサッカー選手たちがこの建物のないでプレイをしていたのが印象的です。
サッカーファンにはたまらないコマーシャルです。

 現在ではハイブランドの本社となっています。

※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
初投稿日: 2010年6月2日

旧イタリア労働会館 ー 通称、四角いコロッセオ
Civita’ del Lavoro

1939年 ラ・パドゥラ・グエリーニ設計

Viale della Civita’ del Lavoro

 

 メトロ B線 EUR Magliana(エウル マリアーナ)駅 下車

 

エウル四角いコロッセオー労働会館