丸い教会、サント・ステファノ・ロトンド教会

ローマでは最も古い時代のキリスト教会 のひとつである。住宅も少ないため、人も少ない緑に囲まれたところにひっそりと佇む。道から少し入ったところにあり、緑にも覆われているため、教会の全体の姿を外から見分けるのは難しいが、

中に入ると円形の教会であることがわかる。

 

キリスト教会の起源は5世紀にさかのぼる。

古代ローマ時代の宿舎であろう建物の上につくられた。

ミトラの信仰と関わりのある建物であったという。

その円形にギリシャ十字を合わせたのがこの教会の平面となっている。

円は三重の同心円で、一番大きな円が教会の壁となっており

内部はフレスコ画で埋め尽くされている。

キリスト教会建立当時はモザイクで床が覆われていたとされるが

今日はそのほとんどが残されいない。

 

9世紀の法王大聖グレゴリウスの時代に聖ステファヌス教会とされた。

 

主に、12世紀の改修では教会に自然光が入るようになり、

15,6世紀の改修では壁にフレスコ画が描かれた。

これらのフレスコ画は、古代ローマ時代のキリスト教徒への迫害を描いており、

皇帝ネロとドミティアヌスの名前も見受けられる。

フレスコ画はポマランチョによるもので

ポマランチョはトスカーナ出身の

アントニオ・チルジアーニ

ニッコロ・チルジアーニ

クリストフォ・ロンカッリ

3人のを指す。

 

絵にはアルファベットが記入され、下に迫害、拷問の方法の説明が描かれている。

教会の壁一面が残酷物語絵巻である。

 

 

 

 

■ギャラリー(クリックで写真拡大)

 


■サント・ステファノ・ロトンド 聖ステファヌスの丸い教会

 

Santo Stefano Rotondo

Via diSanto Stefano Rotondo,7 Roma

 

{mosmap lat=’41.885446’|lon=’12.496915’|text=’残酷物語絵巻のフレスコ画が痛々しい丸い教会’}

 

 

 

 

ローマをお散歩編集人

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