小ファルネジーナ宮殿/ピッコラファルネジーナ〜バラッコ美術館

建物は小ファルネジーナと呼ばれているが、建物にある百合の紋章からファルネーゼ家のものとされていたかららしい。

ところが百合はフランス軍の百合の紋章である。それでも

小ファルネジーナの呼び名で変わらず呼ばれている。

ルネッサンス期の1523年にトーマス・ル・ロイの建物とし建てられた。

その後政治家ジョヴァンニ・バラッコの所有となり、

バロッコの古代彫刻のコレクションが美術館となった。

質の高い、と評されているが、実際に行ってみると

審美眼を持つコレクターのセンスが伝わってくる。

 

めずらしい彫刻としてエジプトの神、ベス。

あまり信仰が広まらなかったらしいが、その風貌に特徴がある。

ローマ近郊で発掘されたもので、イタリアにも信仰が広まりかけていたのがわかる。

断片でしかない像ひとつとっても美しく、

石棺もコレクター、ジョヴァンニ・バラッコのセンスが

伝わってくる。

 

 

大きい博物館ではないので、建物を楽しみながら、

待ち合わせの時間つぶしなど、ふらりと立ち寄りたいところ。

 

 

 

■ギャラリー

 

 

 


■ バラッコ美術館

Museo Barracco

 

ナヴォナ広場、カンポ・ディ・フィオーリなどから近い。

バス通りのヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世通り沿いにある。

バス40番、87番など。

 

Corso Vittorio EmanueleⅡ ,168 Roma

 

 

{mosmap lat=’41.896855’|lon=’12.472581’|text=’審美眼が養われそう、質の高い古代彫刻の数々’}

 

 

 

ローマをお散歩編集人

ローマをお散歩編集人です。 街歩きのヒントが見つかるかもしれません。

関連記事

カンポ・ディ・フィオーリ界隈

カンポ・ディ・フィオーリ界隈 ローマっ子に外国人だらけのエリア、と揶揄されつつも、 ルネッサンスのパラッツォと職人の工房のある中世の建物がところどころ残ったエリアが共存している面白いエリア。 なんといってもカンポ・ディ・ […]

続きを読む
回廊::回廊のチケット売場からここへ入る

ドーリア・パンフィーリ美術館

私設の美術館としてはかなり大きく、なんといってもその一族の審美眼はすばらしい。展示してある絵画や彫刻も重要なものが並んでいるが、またその建物の内装、家具調度が素晴らしい。また、長いこと公開していなかったので、保存状態もよ […]

続きを読む
中庭に面したロッジァ::古代ローマ皇帝たちがお出迎え

ローマ国立博物館-アルテンプス宮

ナヴォナ広場に程近い、カンポ・マルツィオ地区のアルテンプス宮の国立博物館。 1568年にドイツ系家系出身のアルテンプス枢機卿がパラッツォを購入し、今日までアルテンプス宮と呼ばれている。

続きを読む