百合の紋章をつけたピッコラ・ファルネジーナと呼ばれるこの建物ですが、建物にある百合の紋章からファルネーゼ家のものとされていたことに由来しますがファルネーゼ家とは関係ありません。フランスの聖職者、トーマス・ル・ロイの家紋が百合で、近くに建つファルネーゼ宮殿の棟飾りの百合の紋章とが似通っていることからピッコラ・ファルネジーナと呼ばれるようになりました。
建物自体は1523年のものです。
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コルソ・ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世通りができたときに、現在の正面がつくられました。
正面向かって左側のオリジナルのエントランスはアントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョーヴァネによるものとされています。
非対称の軒蛇腹と窓に特徴が表れています。
また中庭も当時のものです。
その後政治家ジョヴァンニ・バッラッコの所有となり、バッラッコの古代彫刻のコレクションが美術館となりました。
質が高いとの評で、実際に行ってみると審美眼を持つコレクターのセンスが伝わってきます。
中庭にはバッラッコの胸像が建っています。
小ファルネジーナ宮殿 ピッコラ・ファルネジーナ
Piccola Farnesina
Corso Vittorio EmanueleⅡ,166-00186 Roma
建物はバッラッコ古代彫刻美術館となっています。
美術館についてはこちらです。
※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
初投稿日: 2010年7月16日
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