ここに来たとき、ローマの街にある古代ローマ時代の遺跡の数の多さを改めて思った。
見渡す限り広がる草原に崩れかけた遺跡。管理所の手間を考えてのことであろう、
常に一般公開されているわけではなく、
予約をして団体でなら中に入ることができる。
別荘の名前は中世の時代にこのエリアがおそらく、その遺跡の地主であろうセプティミウス・バッススから
こう呼ばれていた。
帝政ローマは2世紀のセプティミウス・セウェリウス皇帝時代の政治家であった。
ペリスティリウムを持った別荘建築で、ここからクラウディウスの水道橋も眺められるであろうから
広々とした別荘であったことが想像できる。
建物の全容を伝えるほどの遺構が残っていないのが残念であるが、
激しい車の往来を背にしばし、自分で別荘を描いてみる。
それはそれで楽しいものである。
遺跡は古代水道橋公園からひたすら歩いて、カンパネッレ通りにでてもいくことができるが
最寄りはメトロA線のチネチッタ駅からトゥスコラーナ通りをローマの街と反対側に歩いていき
カンパネッレ通りと交差したあとに遺跡が広がる。
ローマ郊外エリアの一番大きい別荘建築であるそうだ。
ローマ郊外の別荘建築ではクインティッリ荘が一般公開されている。
写真はカンパネッレ通り側から見たものである。
小さな水道橋らしき連続したアーチも見られ、
浴場施設があったのであろうか、同時にペレスティリウムには水でも貼ってあったのであろうか、
と想像を掻き立てる。
■写真ギャラリー
■セプティミウス・バッススのヴィッラ
Villa dei Sette Bassi
Via Tuscolana 1700 Roma
メトロA線 Cinecittà(チネチッタ)駅
予約 ローマ考古学保護局
06 699841
※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
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