ローマから日帰り、というわけにはいかないが、ラツィオ州の北のヴィテルボは中世へ時間旅行ができる魅力的な街です。すぐ隣りはトスカーナやウンブリア州で、行政上はラツィオ州でも気候風土はウンブリア州の山岳都市さながらです。
トゥーシャと呼ばれるこの一帯はエトルリア人が住んでいた場所で、この辺りは温泉あり、白ワインあり、の素敵な一帯。
ローマからの日帰りもできるエリアも、起点をヴィテルボに移せば、バスでいろいろな小都市に行くことができます。
ヴィテルボはヴァチカンと縁のある街ともいえます。
ローマ法王が選ばれたのは意外と最近のことですが、法王選出はシスティーナ礼拝堂を閉め切って投票されることは知られています。
コンクラーベと言われるその法王選出の投票の語源が、このヴィテルボにあります。
その名も法王の館と呼ばれるPalazzo dei Papiは13世紀に法王たちが住んでいたところ。
そこで法王選出が何百日もかかり、鍵をかけて選出が続いきました。
そのときのラテン語で鍵をかけてのcum claviの状態ががコンクラーヴェ、conclaveの語源といわれています。
ローマからはオスティエンセからでているFR3線で所要時間1.5〜2時間 およそ1時間ごとにでています。
運賃は5ユーロ。
オスティエンセはメトロB線とつながっていますが、Valle Aurelia駅でメトロA線ともつながっています。
こちらは途中車窓からブラッチャーノ湖を眺めることもできます。
また、メトロA線のフラミニオ駅から通称ローマ北線がでていますが、こちらは2.5〜3時間で、本数も少ないです。
こちらはローマ市営の交通ATACの近郊扱いとなりヴィテルボはDゾーンに属します。
中世の街並の他に、ちょっと足を運んで法王の温泉と呼ばれる、宿泊施設つきの温泉や古のローマ兵も身体を癒したという露天温泉もヴィテルボの魅力です。
ヴィテルボお散歩INDEX
順次追加
ヴィテルボから行けるおすすめ
- ランテ庭園
- 怪獣公園
- ファルネーゼ宮殿

街の起伏とふぞろいな高さの建物への入口がワンダーランド。