オベリスクを背負った象が目印の教会はローマで数少ないゴシック様式の教会、サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会です。教会前の象はバロック天才、ジャンロレンツォ・ベルニーニのデザインによるものです。実際はエルコーレ・フェッラータが仕上げました。
本来はベルニーニのパトロンであるバルベリーニ家のバルベリーニ宮殿に置く予定であったという説があります。
オベリスクはこの教会の修道院の庭先で見つかった古代のオベリスクで、古代とバロックが融合した、なんともローマなオベリスクです。ただし、モティーフとしてはベルニーニデザインとされていますが、オベリスクを背負った象の図柄はドメニコ派の僧であったフランチェスコ・コロンナの作品「ポリフィロの夢」にすでに存在していました。ミネルヴァ教会がドメニコ派なのでドメニコ派つながりなのかは定かではありません。

教会の名前を直訳すると「ミネルヴァの上の聖マリア教会」であるように、古代ローマ時代のミネルヴァ神殿がここにあったとされています。内部はローマでは数例しかないゴシック様式のひとつで、シンプルなファサードとは裏腹に、ローマを代表してコズマーティ様式や、トスカーナやヴェネト方面の芸術家達の競演の場となっています。 フィリッピーノ・リッピやメロッツォ・ダ・フォルリの美しいフレスコ画を見ることができます。
中に入るとローマにしてはめずらしい青い天井に星がちりばめられた装飾のゴシック天井とバラ窓があります。朝に訪れるとバラ窓から入る光が白い大理石に色彩豊かな影を落として美しいです。













フィレンツェのサンマルコ修道院のフレスコ画で有名な僧にして画家であるベアト・アンジェリコことフラ・アンジェリコのお墓もあります。現在は痛まないように床から少し高い位置に置かれています。
シエナのカテリーナも1308年にローマで息をひきとりここに眠っています。 メディチ家出身の教皇レオ10世とクレメンス7世のお墓もあります。
ベルニーニによる彫刻は教会の中でも見ることができます。黒の大理石の彫刻は石とは思えないようななめらかな線を描いています。
正面の祭壇の階段の脇にはミケランジェロが作り始めたというイエスの彫刻があります。ラッファエーレ・ダ・ルーポが仕上げたとされていますが、実際にみて、ミケランジェロが手がけたかは正直なところわかりませんでした。みなさんはどう思われますか。
パンテオンのすぐ脇にありますので足を延ばしてみてください。
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初投稿日: 2010年3月15日
サンタ・マリア・ソープラ・ミネルヴァ教会
Santa Maria Sopra Minerva
Piazza della Minerva, 24 Roma
パンテオンの裏手にあり、オベリスクを背負った象が目印。
