双子の教会という呼ばれ方が人びとになじまれている教会、サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会とサンタ・マリア・イン・モンテサント教会。
カルロ・ライナルディの設計による新古典主義様式の教会。
教皇アレクサンデル7世の下、17世紀後半に計画された。
イギリスやフランス、ドイツからの巡礼者や旅行者達を真っ先に出迎えたポポロ広場のシンボルである。
北からの旅行者はフラミニア街道を南下して、フラミニア門をくぐり、真っ先に目にしたのがこの教会達。
フラミニア門を背にして、右がサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会で、左がサンタ・マリア・イン・モンテサント教会。
教会をシンメトリーにデザインしようとしたのだが、実際の土地は同じ巾ではない。
ライナルディはポポロ広場に対して巾の狭い向かって左、サンタ・マリア・イン・モンテサント教会のドームを楕円形にすることで、ポポロ広場に対しての対称を保つことに成功した。
その後19世紀に入って楕円のポポロ広場が計画された際、楕円にあうようにファサードがいじられています。
こじんまりとした可愛らしい教会。
フラミニア門を背にしたこのポポロ広場の眺めは、ローマに来たらぜひ目に収めたい眺め。
ゲーテやスタンダール、フロイトなどローマを愛した先人たちと同じ感動がここで味わうことができる。
■ サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会とサンタ・マリア・イン・モンテサント教会
Santa Maria dei Miracoli e Santa Maria in Motesanto
Piazza del Popolo – Roma
メトロA線 Flaminio(フラミニオ)駅
バス 117番 他
コルソ通りを軸に左右に並んでいます。
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