ローマにおけるフランスの教会であることからこの名前が来ています。
なにより、カラヴァッジョが世に初めて彼の宗教画を送り出したのがこちらの教会です。やはりカラヴァッジョの絵画は教会にてそれを拝むのをおすすめします。
教会の暗さがとカラヴァッジョの陰翳をさらにドラマチックなものにします。
個人的な体験では絵画館でのカラヴァッジョが生まれて初めて出会ったカラヴァッジョでしたが、
教会で見たときほど背筋がぞくぞくする感じはありませんでした。
サン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会にはカラヴァッジョの初めての宗教画の 「マタイの召命」(1597-1602)のほかに、「マタイの殉教」と「マタイと天使」があります。
マタイの殉教に関してはあまりにも残酷であったためにさすがに描き直し命令がでたとか。
近くには場所柄フランス語の書籍を扱った書店もあります。
カラヴァッジョばかりに話がいっておりましたが、教会のファサードは、ジャコモ・デッラ・ポルタとドメニコ・フォンターナとこれまたローマのバロックに欠かせない彫刻家、建築家が手がけています。
■サン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会
San Luigi dei Francesi
ナヴォナ広場の近くです。
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初投稿日: 2010年6月14日