一見、凱旋門のようなアーチ、でもよく見るとどっしりとしていて、奥行きがあります。
4世紀に建てられたこのアーチは、4方向から通り抜けができる風変わりな形のアーチ、ヤヌスの門。

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戦争の勝利の記念の凱旋門ではなく、古代ローマ時代には商売人たちがここの日陰で商談をしたというアーチで、交差点のような場所 。アヴェンティーノのこのエリアには市場が立っていました。
現在はすっかり鳩の集合住宅となっていますが、4面のアーチのキーストーンはそれぞれ、ヤヌス、ローマ、ケレス、ミネルヴァの神が象られている。
ローマが荒廃した中世には要塞として使われていましたが、19世紀に入り、オリジナルの姿に戻されました。
ヤヌスは事始めの神。古代人も商売を始めるときなど崇めていたことでしょう。めずらしい遺跡なので、「真実の口」のある
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会に行った際足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
また、近くにピエトロ・カヴァリーニ作とされている中世のフレスコ画がある、サン・ジョルジョ・イン・ヴェラーブロ教会があります。
こちらは中世の絵画が好きな方にはおすすめです。
ヤヌスのアーチ
Arco di Giano
Via del Velabro 00186 Roma



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