アウレリアヌスの壁に開く門のうちのひとつ。
この門からオスティアの港に続く道、オスティエンセ街道がはじまります。門にパウロの名前がついているのは、このオスティエンセ街道をメトロの駅2つ分いくと、パオロを祀ったサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂に由来します。
街にお墓をつくることが禁じられていた古代ローマの時代には、街の外がはじまる、アウレリアヌスの壁の外にのびる街道沿いに墓地がつくらました。
その街道のひとつがこのサンパオロ門を起点とするオスティエンセ街道です。
門の上はオスティエンセ博物館となっており、オスティエンセ街道沿いの墓地の遺跡などが展示されてる博物館になっており、そこから門の上の外に出ることができます。
今日こそ、門の下を街道はくぐっていないものの、かつてのローマの街の内と外を眺めることができます。
現代ではローマの街の外の方が高いアパートが建っており、むしろローマの中心部の方が空が広いように思えます。
ここは交通の要所で車は5方向に行き交い、電車はメトロB線のピラミデ駅、空港にもつながるローカル線FR1線のオスティエンセ駅、そしてオスティア・リド線のポルタ・サン・パオロ駅がつながっています。駅名はすべて異なりますが、乗り換え駅。なんとややこしいこと。

ポルタ・サン・パオロ
Porta San Paolo
Via Raffaele Persichetti, 3 Roma
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