テルミニ駅にほど近い古代ローマ時代のディオクレティアヌスの浴場跡を、ミケランジェロが古代ローマの遺跡をできるだけ残そうと改築を手がけた教会がこのサンタ・マリア・デリ・アンジェリ・エ・マルティーリ教会です。外観は、扉の上の十字架がなければ、一見して教会には見えません。
Ad
教会の入り口は外部に対して内側に弧を描いています。これはこの部分がディオクレティアヌスの浴場のエクセドラの跡であるからです。この曲面が教会の前の共和国広場のロータリーの円と呼応しています。
この教皇ピウス4世時代のミケランジェロの古代ローマへの敬意は18世紀の改築によって大理石と装飾で覆われてしまい、豪奢な雰囲気に取って代わりました。
教会に入ると、教会によく見られる十字の平面をしていますが、遺構が古代ローマ時代の浴場なので、尺が大きく、教会にしては違和感がある内部空間となっています。
教会内にはフランチェスコ・ビアンキーニによって作られた日時計があります。1702年に教皇クレメンス11世によって開設されました。ジャニコロの丘の大砲で正午を知らせるようになる1846年まで、この時計で正午を確認していたそうです。



サンタ・マリア・デリ・アンジェリ・エ・マルティーリ教会 天使と殉教者の聖マリア教会
Basilica di Santa Maria degli Angeli e dei Matiri
P.za della Repubblica, 8, 00185 Roma
メトロA線 レプッブリカ駅
テルミニ駅からも歩いていける距離です。
初投稿日:
/最終更新日:
Ad
