サンタンジェロ橋

美術館のように並ぶ彫刻の先にはサンタンジェロ城が鎮座しています。サンタンジェロ城に行くときにはここからのアプローチがおすすめです。左岸から渡るときに迎えられるのはペテロとパウロの像です。
その跡に控える十体の天使像はジャンロレンツォ・ベルニーニとその工房により作られました。
ジャンロレンツォ・ベルニーニが手がけた二体はレプリカで、スペイン広場に近いサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会にあります。教皇が美しい天使が風雨にさらされるのは忍びないと言ったとかで、ベルニーニ作の天使が設置されることはなくレプリカがっ橋の欄干には設置されました。
やはりベルニーニ作の天使はレプリカとは異なる光を放っているので、ぜひサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会へ足を運んでみてください。

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当時の構造や姿は残されていませんが、橋自体はアエリウス橋として帝政ローマ時代にテヴェレ川の左岸からハドリアヌスの廟をつなぐ橋として建設されました。

橋の歴史

134年、ハドリアヌスの廟が作られた時代にアエリウス橋としてテヴェレ川左岸と結ぶために橋がかけられました。
1535年、教皇クレメンス7世の時代に現在も残っている左岸側のペテロとパウロの像をはじめ、旧約聖書の人物が飾られます。
1670年、教皇クレメンス9世の時代にベルニーニとその工房により十体の天使の彫刻が欄干の上に飾られます。

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サンタンジェロ橋