彫刻の断片が語り継ぐアントニオ・カノーヴァのアトリエ

コルソ通りとリペッタ通りをつなぐアントニオ・カノーヴァ通りの小径を歩いていると壁に彫刻の断片が埋め込まれた建物に出会います。角を曲がるとそちらも彫刻がちりばめられています。

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フリーズの一部と思しき断片など、そのモティーフがまた素敵なのです。首が痛くならない程度に眺めたいくらい。
断片の中にひとりの男性の胸像が埋め込まれています。この建物にアトリエを構えたアントニオ・カノーヴァの胸像です。

ヴェネト州ポッサーニョ出身のカノーヴァは1779年にローマへやってきました。ボルゲーゼ美術館のパオリーナ・ボルゲーゼや三美神、アモールとプシュケなどこのアトリエで多くの作品がこのアトリエで生まれました。

コルソ通りを横切り、バブイーノ通りまで出ると、カノーヴァと弟子タドリーニのアトリエ出会った場所がカフェになっています。

鉄格子の窓や簡素な外観がなんともアトリエ然としていて素敵なのですが、普段は一般公開されていないのが残念です。イベントなどで開放されることがあるようです。

アントニオ・カノーヴァのアトリエ
Palazzo Canova

Via delle Colonnette, 26

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カノーヴァのアトリエ