コンクラーベという言葉が生まれた、教皇宮殿

つい最近1、教皇選挙が行われ、また同タイトルの映画も上映されたことで一気にコンクラーベという言葉が広まりました。
今ではシスティーナ礼拝堂で行われていますが、
教皇選出はシスティーナ礼拝堂を閉め切って投票されることは知られています。コンクラーベと言われるその教皇選挙の投票の語源が、この教皇宮殿 Palazzo dei Papiにあるといわれています。
教皇の館と呼ばれるPalazzo dei Papiは13世紀に教皇アレクサンデル4世が住み、後に教皇クレメンス4世が在任中の住まいとし、自ら教皇の館と呼んだため、教皇宮殿となりました。
教皇クレメンス4世亡き後の教皇選出が何百日もかかり、鍵をかけて選出が続きました。そのときのラテン語で鍵をかけてのcum claviの状態ががコンクラーヴェ、conclaveの語源といわれています。ヴィテルボでは5回、教皇選挙コンクラーベが行われました。
クレメンス4世はヴィテルボの地で眠っており、サン・フランチェスコ・デッラ・ロッカ教会にお墓があります。

CURIA VESCOVALE、教皇庁と彫られた石版が掲げられています。
中は木の梁組が見え、白い壁に囲まれた簡素なつくりです。訪れたときは展示がされており、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂とは全く異なる雰囲気です。

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繊細な柱で装飾されたロッジアの美しさが印象的な建物です。

  1. 2025年 ↩︎

教皇宮殿
Palazzo dei Papi di Viterbo

Piazza S. Lorenzo, 1-8, 01100 Viterbo

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ヴィテルボの教皇宮殿