ワイン蔵がお墓に通じていたら・・・

コロンバリウム::市民のための共同墓地。フレスコ画がが描かれていた

アッピア旧街道の起点にちかいところにある、スキピオ家のお墓。

スキピオといえば、イタリアの国家にもなっているあのスキピオ一族。

政治、軍事に長けた中期共和制ローマ時代のローマの名家。

その一族のお墓のあるところに、やがて共同墓地やキリスト教徒のための共同墓地ができ、

その上にローマ時代の邸宅ドムス、中世にもさらに建物がのっかり

そんなコンプレックスが、スキピオ家のお墓として公開されている。

オフィシャルにここが日の目を見るようになったのは、1780年、

ここに住んでいた兄弟がワイン貯蔵庫としていた穴蔵の奥に穴を見つけ、

それがふたを開けてみれば古代ローマのお墓。

ここにはスキピオ家のお墓以外に墓碑をもうける身分ではない人々の

共同墓地、コロンバリウムがある。

コロンバはイタリア語でハト。

確かにハトって遺跡でもこういう穴があったら住処にしている。

ハトの住処さながらのお墓。

構造はレンガで、その上に漆喰が塗られ、植物のフレスコ画が描かれている。

アーチの中には2つ穴が開いている。

誰かのいたずらか、犬のものと思われるあごの骨が。

こわいなぁ。

ちなみにハンニバルにポエニ戦役で勝利した、大スキピオこと

スキピオ・アフリカヌスはここに眠っていない。

入場などの情報はホームページにて。

ローマをお散歩編集人

ローマをお散歩編集人です。 街歩きのヒントが見つかるかもしれません。

関連記事

AREA-MANESKIN

2025年ジュビレオを前に。

ローマに滞在している期間が減った近年、ホームページも更新しないあいだにローマをとりまく環境はだいぶ変わりました。 日本との関係ではアリタリア航空がなくなり疫禍ということもあったものの日本とイタリアをつなぐ直行便はしばらく […]

続きを読む
マリトッツォ

Da tanto tempo

Ciao a tutti! 長いこと更新をしなかったこちらのホームページですが、サーバーのセキュリティのアップデートをしたため 改めて古い記事などを見直し始めたいと思います。 2020年から日本とイタリアの距離ができてし […]

続きを読む
中庭の向こうの壁は古代の壁

古代ローマ時代の壁の中

ローマをお散歩するのにおすすめのエリアのひとつにカンポ・ディ・フィオーリ界隈が あります。 便利なバスやトラムが行き交う場所なので、 ローマのどの方面に向かうのにも便利な場所です。 早朝に鉄道を使っての移動がある場合はテ […]

続きを読む