広場と噴水とそこに囲む美しい教会とローマらしい壁の色のパラッツォがあればもう十分なくらい、ここはローマ。
界隈の入り組んだ小道から突然と開ける空間は気持ちがよい。ローマを訪れたら、やはり足を運んでみたい広場のひとつのナヴォナ広場、
何をするのでもなく、ベルニーニの傑作のひとつの噴水の水の音を背に、ゆったりのローマの空を感じていたい。
地図で見ればその形状から、ここが古代ローマ時代は競技場であったことがわかる。
チルコ・マッシモのような形をしている。
広場の北側に面する建物の、広場と反対側の入り口には、
かつての競技場の遺跡が残っている。
ローマの街はテヴェレ川の氾濫で、時代ごとに層が堆積しているので、
遺跡は地下レベルに見られる。
中央の四大河の泉と呼ばれる噴水はベルニーニの作。
両端のムーア人の泉とネプチューンの噴水はローマに他にも美しい噴水をはじめ、
教会のファサードを残したジャコモ・デッラ・ポルタの作。
旧ユダヤ人街にある亀の泉はこじんまりとしながらも、
ローマで美しい噴水のひとつと定評がある。
夜のナヴォナ広場散策もおすすめ。
季節のよいときは、飲み物を片手にローマの夜風にあたるのは気持ちいい。
クリスマスの季節には、プレゼピオというイエスの誕生の場面を人形で表すための人形や、
馬小屋を造るジオラマを造る模型のようなものが売っており、こちらも楽しい。
この辺りは歩いてパンテオンや、カンポ・ディ・フィオーリ界隈にも足を伸ばせるので、
古代遺跡ではないローマらしさを満喫することができるエリアである。
■ ナヴォナ広場
Piazza Navona
近くにメトロは通っていないので(2010年現在)Largo di Torre Argentinaを起点にすると便利です。
※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
初投稿日: 2010年3月2日