帝政ローマの初代皇帝アウグストゥスが建造した平和の祭壇、アラ・パキスのための美術館。
アラ・パキス、それにまつわる彫像やレリーフの他に企画展も開催している。現在はその意匠が賛否両論の建物に覆われているので、そちらの印象の方が強いのは否めないが、
共和政時代から戦いに戦いを続けてきたローマ帝国がようやく一息ついて、領土を広げることだけではない国の在り方を見つめた時代の祭壇である。
建物はアメリカの建築家リチャード・マイヤーによって、企画展示室も含めた博物館としてリニューアル・オープン。ローマの青い空に真っ白い壁は映えるけれど、果たしてローマの歴史的地区にふさわしい建築であるのか、については賛否両論。
前ローマ市長アレマンノ氏は、市長になった際に建物を郊外に移すとまで宣言してしまったくらいであるので、
その後、論争は下火になったものの、万人に受け入れられている建物ではないよう。
企画展はデザイン、モーダ、建築に関することがメインなので、この方面に興味のある人は要チェック。
アラ・パキスについてはこちらをどうぞ。
アラ・パキス博物館
Museo dell’Ara Pacis
Lungotevere in Augusta ( via Tomacelliとの角) – 00100 Roma
開館時間
火曜-日曜日 10:00-20:00
12/24,12/31 10:00-14:00
チケット売り場は閉館の1 時間前まで
月曜日、1/1、5/1、12/25休館
入館料 8ユーロ
※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
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