建物は小ファルネジーナと呼ばれているが、建物にある百合の紋章からファルネーゼ家のものとされていたかららしい。
ところが百合はフランス軍の百合の紋章である。それでも
小ファルネジーナの呼び名で変わらず呼ばれている。
ルネッサンス期の1523年にトーマス・ル・ロイの建物とし建てられた。
その後政治家ジョヴァンニ・バラッコの所有となり、
バロッコの古代彫刻のコレクションが美術館となった。
質の高い、と評されているが、実際に行ってみると
審美眼を持つコレクターのセンスが伝わってくる。
めずらしい彫刻としてエジプトの神、ベス。
あまり信仰が広まらなかったらしいが、その風貌に特徴がある。
ローマ近郊で発掘されたもので、イタリアにも信仰が広まりかけていたのがわかる。
断片でしかない像ひとつとっても美しく、
石棺もコレクター、ジョヴァンニ・バラッコのセンスが
伝わってくる。
大きい博物館ではないので、建物を楽しみながら、
待ち合わせの時間つぶしなど、ふらりと立ち寄りたいところ。
■ギャラリー
■ バラッコ美術館
Museo Barracco
ナヴォナ広場、カンポ・ディ・フィオーリなどから近い。
バス通りのヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世通り沿いにある。
バス40番、87番など。
Corso Vittorio EmanueleⅡ ,168 Roma
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