トリニタ・ディ・モンティ教会

スペイン広場をさらに美しくしているのがこのトリニタ・デイ・モンティ教会ではないでしょうか。教会の内部も美しい調度や礼拝堂で豪奢すぎない空間となっています。
日が沈む時間帯の眺めは素晴らしいです。夕日を背景にローマの街を上から望むことができます。

Ad

予約で修道院の見学も可能。また修道院が宿にもなっており、いつか泊まってみたいと思っています。

Ad

教会の成り立ち

1400年代終わりにフランス王、シャルル8世の命によって建てられた教会。ミニム修道会の修道院としてピンチョの丘に建設が始まります。
ピンチョの丘のトリニタ教会と呼ばれていました。

フランス王のローマ教会としてアンニーバレ・リッピとグレゴリオ・カロニカによってゴシック様式の教会が完成します。ところが1527年のローマの略奪により修復が必要な状態まで破壊されてしまします。フランス人の枢機卿が資金を供出することによりバロックを代表するカルロ・マデルノとジャコモ・デッラ・ポルタによってファサードと象徴的なふたつの鐘楼が完成されました。

教皇シクトゥス5世の都市計画により、教会のある地区とサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂までの道路の建設がドメニコ・フォンターナに依頼されます。この工事により、教会と前の道路に段差が生じたため、ドメニコ・フォンターナは教会の入り口から左右に階段を設けました。
この時点で教会の前の道路の向こうはスペイン広場を見下ろす崖でした。

現在の姿になるには1725年の聖年を待つことになります。スペイン階段が完成後、側面などが改修され正面から見えないところも現在の姿になります。

その後、教皇ピウス6世の時代に正面のオベリスクが建てられました。この工事をローマに滞在していたゲーテが見ていたそうです。このオベリスク自体は帝政ローマ時代にエジプトのオベリスクを模したとされているもので、エジプトのオリジナルではありませんが十数世紀という時間が経過したレプリカといえます。
その後、ファサードは変わりませんが、ゴシック様式の側面の飛び梁が撤去され、外観からのゴシック時代の姿は失われ、スペイン広場の階段とあわせて今日の姿になりました。

スペイン広場・大階段はこちら

トリニタ・ディ・モンティ教会
Chiesa della Santissima Trinità dei Monti

Piazza Trinità dei Monti,3 Roma

Ad
トリニタ・デイ・モンティ教会