ひきつづき、ヴェラーノのサン・ロレンツォ聖堂にて。
入口のポルティコは、第二次大戦中の連合軍の空爆で無惨にも破壊されたにもかかわらず、
ポルティコに面する鮮やかなフレスコ画は奇跡的ともいえよう、惨事を免れた。
中央の入口の扉の脇に目の高さにうつくしいマリア様のフレスコ画がある。
ローマを歩けばいたるところに存在するマリア様であるが、
釘付けになった。
なんであろう。ひかれる。とてもひかれる。
しばらく見入っていると、このマリア様、ふっくらしているのがわかる。
弥勒菩薩のようである。
古今東西、おだやかな表情というのは共通なのかもしれない。