ハドリアヌスの神殿

コルソ通り Via del Corsoからパンテオンの方へ歩いていると、神殿らしき柱が並んだ小さな広場が開けます。美しいものを愛し、審美眼のあった皇帝ハドリアヌスを神として崇めたハドリアヌスの神殿です。
ハドリアヌスの神殿としていますが、皇女ウィビアも崇められていたことがわかっています。

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正面左には建物が時代のかけ離れた建物が食い込んでいます。神殿より1500年ほど新しい、17世紀の建物です。
ここは現在はローマの証券取引所となっていたこともありました。
その後商工会議所に買収されて、現在1は中を見学することができます。
この遺跡を説明する映像や遺跡から見つかった彫刻像を見ることができます。

証券取引所はもともと教皇の特別注文の家で、建築家カルロ・フォンターナとその息子が1600年代の終わりに完成させました。
現在、柱が見えているのはもとの神殿の南側の15mの高さのコーニス式の柱とその背後に見える孔の開いた壁。

やや色がついているは、ローマの南のアルバーニで採れる火山の噴火できたペペリーノという石です。色は違いますが、日本ではトラバーチンとして一時期よく使われた石も、孔のあいた、似たような感じの石です。

 

  1. 2022年時点 ↩︎

ウィビアとハドリアヌスの神殿
Tempio di Vibia Sabina e Adriano

ローマ証券取引所を経て、商工会議所

 Piazza di Pietra

※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
初投稿日: 2010年5月25日

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ハドリアヌスの神殿