サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会

ローマでベルニーニの彫刻めぐりをする際に見逃せない教会のひとつです。映画「天使と悪魔」ですっかりおなじみになった教会です。
モーゼの泉と同じ辻の角にあるこの教会は外見は一見シンプルなバロック様式の教会ですが、中に入ると大理石の豪奢な装飾に驚きます。

中でも劇場のように造られたコルナーロ礼拝堂はベルニーニの傑作、「テレーザの法悦」があります。
矢を射られそうなテレーザを観客が身を乗り出して見るように、レリーフが施されています。

ブロンズで表現された天からの光と、命が吹き込まれたような大理石のテレーザにはしばし見入ってしまいます。

トラステヴェレのサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会のベルニーニの「ルドヴィーカ・アルベルトーニ」と並び、なんとも官能的な彫刻です。
大理石に息が吹き込まれているようです。

右手奥の小部屋では、香油を売っています。
アンティークの家具調度に囲まれた通路を通って突き当たりにあります。

※この記事の内容は掲載時のものであり、現在と異なる場合があります。
初投稿日: 2010年3月2日

サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会
Chiesa di Santa Maria della Vittoria

 Via ⅩⅩ Settembre, 17  Roma

 

メトロA線 Repubblica(レプッブリカ)駅

 

同じ辻に、モーゼの泉が、同じ通りにはルネッサンス・バロック期に活躍したカルロ・マデルノが設計した教会がありますので足を延ばしてみてください。

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サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会