初代皇帝アウグウストゥス没後2000年、であったりした。
八月。August。
古代ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスに由来する。
母国語でもない人も比較的話す英米語。
由来などを知らずとも言葉からもなんとなくつながる古代ローマ。
そういう意味で、すごいかもしれない。
時間的奥行きと場所的な広がりも考えてみれば。
その暦にもその名を残す、古代ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの没後、
2000年、の年であった。
そう言われてみればアウグストゥス展を開催していたし。
スタンパ紙の記事によると、
ローマはこの大事な機会を失ってしまったという。
もちろん、すべてはお金がない、というところにいくのであろうが、
文化遺産はローマにとって稼ぎ頭。
アウグストゥスの霊廟は彼の偉業の象徴である、
平和の祭壇ことアラ・パキスの脇にひっそりとろくに手入れもされずにあるが
2億円くらいの修復費用をつぎ込んだにもかかわらず、
没後2000年という区切りのよい年にも間に合わず、
大きなイベントも無く、30人ずつ3タームの訪問者を募ったものの
大雨に見舞われて、水びたし。
どうもぱっとしなかったというところである。
記事では、アウグストゥス生誕2000年の盛り上がりにも触れており、
それは1937年に遡るが時はムッソリーニ政権。
ローマ帝国=権力大好きの独裁者であったから、
今日の盛り下がりムードとは比較をするのはいかがなものかと
思うが、ローマの街はもったいないことをしたのは同感。
「隣国」ヴァチカンではフランシス法王の人気でいまだ盛り上がっているというのに。
しかし、以下はカエサル贔屓の個人的な感想。
初代皇帝という冠にたいしてアウグストゥスのキャラクターが弱いのではないか。
秀才タイプというか。
人間は欠点があった方が親しみやすさがあったりとか。
ただ、アウグストゥスの最期を描いた映画がある。
偉業を残した皇帝にも私的には家族との葛藤など、万事OKでなかったことが
描かれている。
「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールがアウグストゥスを演じている。
初代皇帝に由来する8月ももう終わろうとしている。
ちょっと、おしかった、ローマ。
スタンパの記事はこちら。
http://www.lastampa.it/2014/08/19/
