ミケランジェロ没後450年。

2014年はミケランジェロ・ブオナローティの没後450年にあたるという。

ローマの話をすると2000年くらい前に、といった単位なので

450年がさほど遠い年月に感じないのは、気のせいか。

それとも古代ローマの時代から、人間はそれほど変わっているようには思えないからか。

美味しいものへの執着心とか、普通にねたみとか、欲望とか。

髷を結ったストイックな侍よりも、より現代人に近いような。

と、古代ではなくルネサンスの時代を生きたミケランジェロの話であった。

トスカーナの出身のミケランジェロであるが、

ローマ、ヴァチカンにもフィレンツェにも負けず劣らずの作品、

と比較しなくても絶対的に素晴らしい作品がたくさん。

ローマでもミケランジェロ没後450年企画の展覧会

Michelangelo. Incontrare un artista universale

がカピトリーニ美術館で開催される。

それにあわせて、ここでもローマとヴァチカンのミケランジェロ巡りを。

 

さて彫刻家なのか画家なのか建築家なのか。

すべてであったわけであるが、やはり、デビュゥ作から。

ーピエタ像 サン・ピエトロ寺院

 

1970年頃でしたか、突然一人の男がこの像を破壊し始めたことで

ガラスの向こうに納められてしまうことに。

残念。

やはりガラス越しとなると、彫刻でも絵画でも作家の息づかいのようなものが

感じられなくなるというか。

その点、柵こそあるものの、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会の

モーゼ像はなんかよい。

 

これがデビュゥ作とは。むむむ。
これがデビュゥ作とは。むむむ。

 

ミケランジェロ・ブオナローティ没後450年企画展

Michelangelo. Incontrare un artista universale 

ミケランジェロ。万能の芸術家との出会い

ローマ カピトリーニ美術館

2014.5.27-9.14まで

入館料 13ユーロ

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