Social World Film Festival ソーシャルワールドフィルムフェスティバル

ここのところ、「イタリア欠乏症」のせいか、

九段下のイタリア文化会館に足をよく運ぶ。

当たり前のようにメールを参加希望の旨、いろいろ参加するのだが、

よく考えてみると一国の国の出先機関が自国の国の文化を紹介しているわけで

その役割とはすごいことで、そして恩恵を受けられる私たちも幸せである。

イタリア人がよくいうように、日本人は本当にイタリアの文化が好きで、

そして彼らがいうには、とても大事にしてくれて、お目が高いとのことらしい。

なんて言われると、照れてしまうので、イタリアの文化や生み出すものがすごいからね、

なんて褒めあいになって、なんかお互い笑ってしまったりするのであるが、

確かに自国の文化が相手にきちんと伝わるのはうれしいことである。

そういう観点から果たして日本の文化がきちんと日本に伝わっているかというと

そうでもないのが残念である。

例えば、日本の食は寿司のみならず、そちらがマンマのお料理が最高というなら

日本の家庭の台所から生まれる料理はおそらく寿司よりもっとすごいぞ、

といいたい。

ということで、イタリアではできるだけ人には家庭料理をふるまうようにしている。

と、ものすごい本題からそれてしまったのだが、

イタリア文化会館のおかげで、近年、ナポリとソレントの間で開かれる

若い監督のための映画祭の2013年のすぐれた短編作品を見る機会に恵まれた。

短編であるがゆえなのか、短い時間に伝えたいことが凝縮されており、

ものすごく伝わってきた。

そして、素晴らしかったのは、

どれもが、登場人物の置かれる状況が決してよい状況ではないのにもかかわらず、

見た後に救われる作品であったこと。

見てよかった、と思えたことである。

そして同じ監督の別の作品も見てみたいと感じさせたこと。

イタリア人監督の作品はどれも舞台はイタリアであったが、

それがイタリアという場所でなくても同じように伝わるという

普遍性のある作品であったこと。

それは、同フェスティバルのコンペで受賞した日本人監督にもいえることである。

 

このフェスティバルの作品に交えて、映画「イル・ポスティーノ」の女優で知られた

マリア・グラツィア・クッチノッタが監督としてデビュウした作品も観ることができたが

こちらも、短編ゆえの主題の明確さか、わかりやすく、

社会的に続いていく問題を扱っているものの、映画では最後は救われた。

 

閉塞的な時代、もしかして嫌な話はニュースに目を通せばいくらでもでてくるので

現実の中のちょっと救われるもの、を求め始めているのかと感じた。

 

このフェスティバルは今年も6月に開かれるそうで、

ぜひ、また次回も優れた作品を観ることができる機会に恵まれることを

楽しみにしている。

 

 

この度上映されたもの

Una breve vacanza (Itali 25min)’ -Regista Giovanni Meora

Sento (Italia 12min) – Regista Mario Vezza

Smile(Italia 8min) -Regista  Matteo Pianezzi

Tsuyako (日本 25min) – 宮崎光代監督

 

特別上映

Il Maestro (Italia 12min) – Regista Maria Grazia Cuccinotta

 

Social World Film Festival ホームページ

http://www.socialfestival.com/

若い監督の活躍の場を広げるために設けられたのが始まりという。

 

記事と写真のつながりはただ映画、というだけですが。
記事と写真のつながりはただ映画、というだけですが。「I Set di Felliniーフェリーニのセット展」@CinecittàDue 2011より。

 

 

若い

 

 

 

 

 

 

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