La Grande Bellezza
パオロ・ソレンティーノ監督のLa Grande Bellezzaがアカデミー賞外国語映画賞に。
邦題で「追憶のローマ」ということで、ローマが舞台。
最近ではウディ・アレンということで原題、To Rome with love、邦題「ローマでアモーレ」
が話題になったが、ローマをローマらしく描いているのLa Grande Bellezza、であろう。
フェリーニ的なお祭り騒ぎ、これもフェリーニの影響ゆえというか、
古代ローマの時代から、ローマの民は下ネタを交えた民衆劇ので
馬鹿笑いをし、大騒ぎをしていた。
それが現在にもつながっているのかはわからないけれど、
ローマの人の集まり方には、どことなくそのような雰囲気がつきまとう。
そう、そして俳優陣、カルロ・ヴェルドーネとサブリーナ・フェレッリ。
笑いも取れる俳優、ローマっ子カルロ・ヴェルドーネと
こう、健康的な色香のある女優とでもいおうか、ローマの女優、
サブリーナ・フェレッリ。
なかなか、原題と邦題がしっくりとくることがないのであるが、
この映画もそのひとつに入りそうである。
「追憶の・・・」この文字でストーリーの組み立て方は言い表しているとは思うが
その響きが、なんとなくしっとりしたイメージを呼び起こしてしまうような気がしてならない。
一方、ウディ・アレンのTo Rome with loveがローマでアモーレ、と、
イタリア語でというのが腑に落ちなかった。
映画は興行であるから、おそらく万人への親しみやすさ、わかりやすさが
宣伝上必要なのであろうが、作品のイメージってそれぞれあると思うのである。
La Grande Bellezzaはそのままであってほしかった、ローマという表現なしで。
アメリカでのタイトル、Great Beautyも、いかがであろう。
まぁ、ベルトルッチの「シャンドライの恋」よりは驚かないけれど。
シャンドライの恋の原題はL’assedio
