ショアの日が近づいているのに。

イタリアの他の都市は知らないが、少なくともローマでは1月27日、

アウシュビッツ解放の記念の日としてユダヤ人のコミュニティーを中心に

歴史を振り返っている。

古代ローマ時代からのゲットーは今日でもユダヤ教会、シナゴーグがあり、

コシェルのレストランや、肉屋が並ぶ。

近年はだいぶ様変わりしてきて、ユダヤ人にとっての安息日の土曜日でも

開いているお店が増えてきた。

観光スポットに近いことから、普通に観光客が行き交うエリアであるが

よく見てみると、建物の壁や入口には、

19○○年、ここに住んでいた誰某がまだ幼いにも関わらず、

ドイツの△△に送られた

のような文言が彫り込まれたものがあちらこちらに埋め込んである。

それでも、人気のトラットリーアはいつもにぎやかで、閉鎖的な雰囲気はない。

ギャラリーも点在しているし、散歩には楽しいエリア。

 

そんな、ショアの記念の日を直前に、ローマのユダヤ人コミュニティーを脅かす

事件が起きてしまった。

シナゴーグと、記念日に合わせた展覧会を開いているトラステヴェレのローマ民俗博物館と

イスラエル大使館に、豚の頭がそれぞれ宅配便で届いたというのだ。

戒律を守るユダヤ人は豚を食さない。

悪戯にしては行き過ぎている。

脅しであればさらに悪い。

第二インティファーダと呼ばれた2000年辺りは、ぴりぴりしていた。

ここのところこの手の話題はなかったが、

世の中不景気になると、人びとは排他的になりがちである。

スケープゴートといってはなんだが、矛先がすぐ向かってしまうね、

ここに。

 

ちなみに古代ローマではゲットーにユダヤ人を閉じ込めてはいたものの、

ローマ料理にユダヤ料理の影響があり、名物アーティチョークも

どちらもローマ名物のローマ風とユダヤ風があるが、

ぱりっと揚がったユダヤ風のが好き、という人が多い気がする。

 

アーティチョークユダヤ風 残すところはありません
アーティチョークユダヤ風 残すところはありません

 

孤児のために
孤児のために

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