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城という名称を戴いているが、元を辿れば皇帝ハドリアヌスとその家族の霊廟であった。
その後は、要塞、教皇の住まい、そして時には牢獄でもあり、現在、聖天使城と呼ばれるサンタンジェロ城は、古代からルネッサンス期を経て今日まで、その役割を変えつつ

ローマの歴史を伝える生き証人ともいえる。


アウレリアヌスの壁の皇帝アウレリアヌスの時代は、壁の一部として要塞と化した。

その後は情勢が不安定なときにはヴァチカンに替わって教皇の住まいとなった。
ヴァチカンから教皇が逃げてきたという長い回廊がつながっている。
そのルネッサンス時代の豪奢な教皇の住まいは現在博物館となっている。

庭には石の大砲が転がっており、要塞であったことがうかがえる。

城の名前にもなっているAngelo(アンジェロ)=天使は、頂にある大天使ミカエルのブロンズ像による。

1870年のナポレオン占領時代には群の兵舎と牢屋になっている。

オペラ、トスカの最後の場面としても名高い。

→ オペラ、トスカの最初の場面の教会は、こちらサンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会

 

 

城の前にかかるサンタンジェロ橋の欄干の上にはベルニーニとその工房による

天使の彫刻が並んでおり美しく贅沢な橋。

城へのアプローチはぜひサンタンジェロ橋から。

 


これらの天使の彫刻群はレプリカでオリジナルは、スペイン広場に近い

サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会にある。

そちらはボッロミーニによる鐘楼も特徴である。

 

お城内部のテラスのカフェは特にお天気のよい日は気持ちがよくておすすめ。

ぜひ、サンタンジェロ橋の正面の席を陣取って、

かつての砲撃のための壁穴からローマのチェントロ方向を望んでみよう。

サンタンジェロ城は最近では映画「悪魔と天使」に登場。

また、城では展示会などのイベントも行われる。

 

■ギャラリー(クリックで写真拡大)

 

     



 


 

■聖天使の城、カステル・サンタンジェロ

Castel Sant'Angelo

 

 

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